一生使える

打刃物 子供包丁

子供が初めて手にした包丁を一生使い続けて欲しい。包丁を贈ってくれた人との思い出や、作り手のストーリーとともに長い間大切にできる調理道具。子供に使いやすく、大人になっても魅力が増す特別な包丁を届けたい。そんな願いを込めて、葛飾区の八重樫打刃物製作所とスカラーズが開発に1年以上をかけた「打刃物 子供包丁」が誕生しました。

江戸時代から続く刀鍛冶の伝統を引き継ぐ刀匠、四代目宗秋の技術によって、1本1本手作りされています。刃先には硬い鋼を使用。切れ味よく、一生使い続けることができる作品になっています。

デザインには、料理研究家の大瀬由生子のアイデアをふんだんに盛り込み、子供に適した刃渡りの長さと重さ、持ち手の太さや切れ味の調整など、細部に至るまでこだわり、丁寧に作り込まれています。

大人になっても使える凜とした風情。柄も3種類の木材をご用意しています。お子さんやお孫さんがこれから経験する料理する楽しみや喜びを素敵に演出してくれるでしょう。

打刃物という技法

打刃物 子供包丁の刃先には、鋼を使っています。鍛えられた鋼は硬く、刃の切れ味が良い。と同時に粘り強さもあって、欠けたり折れたりしにくい。かつては「刃金」と書かれ、手入れをすれば一生使えるものとして、江戸の頃より長く人々に重宝されてきました。

本製品には、日本の伝統的な打ち刃物の技法を用いられています。打ち刃物とは、硬い鋼を柔らかい地金で挟み、熱とハンマーで鍛え上げながら刃物をつくる技法です。1000度を超える熱で真っ赤に焼き、強い力で打ちつけて、刃物を鍛えあげていきます。

中でも大事なのが「焼き入れ」と呼ばれる工程。コークスが燃え盛る炉の中で、刃を800度以上に熱し、一気に水で冷却します。この急激な収縮が硬い鋼を更に硬くします。包丁づくりの命とも言われるこの作業は、とても集中力を要する作業。温度変化の一瞬の判断が、刃物の良し悪しを左右するのです。

しかも硬いだけでは脆いので、更に「焼き戻し」という工程があります。刃を再び200度以上に熱し、ゆっくりと冷やしていくことで、鋼に粘り強さを持たせ、硬く折れにくい刃先が仕上がるのです。

工房の見学で一生の思い出に

子供が使う包丁は、危ないから切れない方が良いとする意見もありますが、私たちは反対にきちんと切れる包丁を手にすべきだと考えています。危ないからといって、切れ味の悪い包丁を使わせるのでは、間違った力の入れ方を覚えたり、無理に切ろうとして怪我する恐れさえあります。 子供受けを考えて、過度に子供っぽいデザインにした包丁も見受けますが、それでは成長するに従い使わなくなり、捨てられていく運命にあります。道具を大切にする気持ちを持つことは、限られた資源や環境を守ることにもつながり、これからの時代を生き抜く子供たちに欠かせない心構えになるでしょう。

柄の選択

持ち手となる柄の部分には、3種類の木材(楓、黒檀、花梨)を用意しています。お好みの木材をお選びください。

黒檀
花梨

サイズ

全長:約24センチ(刃渡り 14.5センチ)

幅:約3.5センチ

重量:約100グラム

価格:13,200円(税込)

オプションで名入れすることも承っています(3000円)

大瀬先生コメント

Coming soon.

八重樫打刃物製作所

江戸打ち刃物

江戸打ち刃物とは、職人が使う刃物や、生活に必要な刃物を伝統的な技術を用いて手仕事で作る刃物のことです。

江戸後期に南部(現在の岩手県)にて初代宗秋が、刀匠重守より日本古来の鍛造技術を学びました。二代宗秋が、明治から大正にかけてその技を応用し刃物製造に携わり、昭和3年に現在の葛飾区立石に移り住みました。三代宗秋は世界大戦に従軍し、戦争終結後に再び刃物を作り続け、現在は四代目が宗秋を引き継いでいます。

東京に鍛冶場を開いて百年あまり、伝統的な刃物製造法を今に伝えています。

八重樫打刃物製作所ホームページより

Youtubeチャンネル:東京都 Tokyo Metropolitan Government